ハツリストという蛮族がいる

「ちょうな」で木をハツる、木を耕す日々

同じ刃物でも木が変わると結果が違う

ケヤキの板をランダムにポコポコはつったら、さぞ面白かろうと思ってやってみましたところ 丸っこい跡がたくさん付いて、いい感じになりました。 そこで、同じ、三寸二分幅の名栗チョウナで、杉もやってみようと思ったら なんだか角が立ってしまって、全然面…

伊賀と大砲と私

先日、伊賀流忍者博物館に出掛けてきました。ずっと前に見て、気になっていたものがあったからです。 気になっていたもの、それは…… あった〜。記憶の中よりだいぶ大きかった。径がだいたい30cmくらい。 これはやっぱりハツリ跡だよなぁ と、これが何かとい…

国産材しか使いません

と、言ってみたものの、なんでそう思うかは自分でもよくわかってなくて、改めて考えてみると、 こんだけ山も森もある国で、なんで外国から木を持って来ないといけないのかよくわからん と、これに尽きるかと思います。 要するに日本にはいっぱい木があって、…

犬山城は ハツリパラダイス〜 8月5日 犬山城再訪記

名古屋まで納品に行ったついでに、犬山城まで足を延ばしました。 最近落雷で被害を受けたとのことで見学出来るか心配でしたが、被害は鯱鉾(しゃちほこ)だけということで、見学は出来ました。裏に足場が組まれていて鯱鉾の修理中でした。 天守閣に入ると、ま…

新しいチョウナが届いてみたら……

四寸五分(135ミリ)幅のチョウナを一年くらい使ったらだいぶ減ってしまったので、替わりの新しいのを注文しました。届いた新しいの(右)と比べてみたら、めっちゃ短い〜、スゴイぞ俺こんなに研ぎ減らしたか、と驚いたんだけど、よく見たらよく見たら、造り…

八ツ橋 = ハツリ橋 といふ説

我輩は踏み台を作るのである。アイデアはまだ無い。しかし解消されるべき段差は依然としてあるのである。 こういう時は、無い頭を振り絞るより、どこかからヒントをいただく(=パクる)のが一番である。 パラパラとテキトーに本をめくると、 尾形乾山 「八橋…

はつり跡は都市の品格を表しうるのか?きっとそうだ、表しとるに決まっとるやろ〜という説

どうも、最近日中は暑過ぎて工場に居られないので、昼間はジムに行って冷房の効いた中トレーニングに汗を流して朝夕と夜に仕事する、という何だかよくわかんない日常の向井です。 さてさて、先日行った名古屋の白鳥庭園では、たくさんハツリ跡を見つけること…

ハツったお城がいいお城?? ハツリ跡から見えるもの 6月6日

これまた先月のことになってしまいましたが、姫路城にハツリ跡を探しにゆきました。 天守閣までは遠い〜、の途中の小さな門にポツリポツリと、 チョウナのハツリ跡があるにはあるのだけど、クンクン、どうもこれは昭和の匂いがする。材が見るからに新しい。…

大切なことはみんな民家が教えてくれたんだ

古井家住宅を見学したのと同じ日に、神戸市の「旧 箱木家住宅」も見にゆきました。「千年家」と呼ばれる、民家では日本で一番古い建物です。 千年家、といっても本当に千年経っているわけではなく、千年家というのは古い家に対するある種の尊称だそうで、14…

ハツリ発見伝 旧・古井家住宅のハツリは現代風?? 5月13日

5月13日に、かねてから行きたかった姫路市の旧・古井家住宅に行って来ました。日本で二番目に古いと伝えられる民家です。築年数ははっきりしないものの室町時代後期と推定されるそうで、おおよそ築500年とのことです。 旧・古井家住宅 この時代には、ほとん…

色々わかってきたことを、ひとりごちてみる。

チョウナでハツる仕事をする人は、日本で二人になってしまいました。 時々、こんなことが起こります。 電話が掛かってきて、「幅が〇cm 長さ△mの〇〇の木をハツって欲しいんだけど幾らになりますか?」と、計算して連絡しますと伝えて電話を切ると、またべつ…

ハツリ発見伝 日本民家集落博物 編〜 3月19日

大阪城の後は、服部緑地公園にある「日本民家集落博物館」に行って来ました。 あ〜、やっぱ民家はええなぁ。「ここで暮らす」知恵の集積やなぁ、と。 そこら辺にある木と、そこら辺にある土で、250年とか300年保つものが出来てしまうのだからね。 今は外材だ…

はつり発見伝 大阪城 再訪編 3月19日

だいぶ前のことになってしまいましたが、大阪城の「櫓」特別公開に行ってきました。大阪城に関しては、豊臣秀吉による遺構は全て埋没、その後の徳川幕府によって再建されるも天守閣は1665年に落雷で焼失(現在のものは1931年 鉄骨鉄筋コンクリート造による再…

落とし掛けの製作は難しいゼヨ

「土佐の大工」(横浜在住)さんからご依頼の、落とし掛け。床の間の部材で床柱に横から差さる材料ですが、床の間の無い家が増えた今、ほとんどの人には馴染みの無いものですが、それを作りました。 まずは、困った時のこの本〜 古本を買ったのか?とよく聞か…

お問い合わせがあったのだけれど……

携帯が鳴る……出ると、 ケヤキの板を、丸ノミで彫って模様を付けて欲しいのですが、出来ますか?と、 聞かれ、それは職業が違うことをお伝えしたのだけれど、とりあえずハツリのサンプルが欲しいとのことで……。 でも、ケヤキの板って、サンプルっていっても、…

彦根城 はつり発見伝

昨日、何度目かの彦根城へ 前に見たハツリ跡の記憶が曖昧になってしまい、どうしても確認したくなって、いそいそと出掛けて行きました。 まずは天秤櫓。門の柱に早速はつり発見!じっと見ると、これはどうも楠の木らしい。 そして、どう見ても材がそれほど古…

大阪城 櫓の床板 見聞記

ある日、たまたま目にしたお友達のフェイスブックの投稿に大阪城の櫓の特別公開の記事を見つける。「あれっ、大阪城って昭和の再建だから大したものは残ってないんちゃうのん?」と、勘違いしたまま、その投稿を読むと、なんと江戸時代に再建された櫓が幾つ…

木の乾燥について

材料は、こんな風に乾かしています。山の製材所で仕入れてきた木を、雨に当て風を通して、アクと水分を抜いていきます。全ての木をこのように乾かしています。材木屋さんが「この木は乾いています」と言っても信用しません。製材して屋根の下に置いてあった…

その辺にある木を使う

仕事には、いろんな木を使います。一番多いのは杉ですが、杉も木によって色も堅さも様々ですが、概ね、柔らかくてあたたかみのある木です。その柔らかさを一番生かせるのが、足で踏むところに使うことですが、触って柔らかい木というのは、見た目も優しいの…

ブログをはじめました。

はじめまして、ハツリスト・向井です。ハツリスト→ハツる人、のことです。はつる?ハツリスト? 何のことかわからない人がほとんどかと思います。ですので、このブログでは、自分の仕事のこと、素材である木のこと、道具のことなどについて書いていこうと思…